和室のある一般家庭によくみられる、襖(ふすま)。
汚れやシミが気になっていたり、古臭い柄が気に入らなくてどうにかしたいですよね。
ところが、ふすま張替えを自分でやるのは意外と大変。
最近では、ふすまにリメイクシートを使う手もありますが、「派手な柄しかない」「気に入った色がない」という理由で諦めた方も多いのではないでしょうか。
「でも、業者に依頼して張り替えたり、新しいふすまにすると料金が結構かかる...」
「DIYで何とかしたいな...」
そう思っていませんか?
実は、DIYで塗料(ペンキ)を使って塗り替えれば、自分でおしゃれまふすまにリメイクできます。
塗料ならおしゃれなマットカラーが沢山あるので、和モダン・レトロはもちろん、洋室風にもイメージチェンジ出来ます。
しかも、パーツを外す面倒な作業も不要で簡単にリメイクできちゃいます。
今回は、実際に築38年の古民家にある襖をペンキでDIYした事例をもとに、誰でも簡単にふすまリメイクできる詳しい手順やポイントをご紹介します!
01. DIYで安くて簡単!築38年の古民家の汚いふすまもペンキでリノベーションできた
こちらは築38年の古民家にある和室のふすま。日焼けや元の柄も相まって、THE古い和室という雰囲気でしたが...。
塗料で色を塗り替えたら、これだけ印象が変わりました!
ふすまが変わるだけで全然違う!和室の良さを活かしたシックでモダンな仕上がりの部屋に生まれ変わりました。
DIYでリメイクしたとは思えない出来栄え✨
ちなみに、ふすま片面6枚を塗ったとしても、費用は使った塗料と道具すべて含めて2万円未満です!
完璧な出来栄えを求める方はプロにお願いした方が後悔しないと思いますが、
費用も抑えられ、手順を守れば割と簡単にキレイに仕上げられるDIY、興味のある方は、以降詳しい塗り方やポイントなど説明しているのでぜひ読み進めてみてください。
02. DIYでふすまを塗る時に必要なもの
それでは、ふすまを塗る際に必要な塗料と道具を見ていきましょう!
用意するもの
☑TAKARATORYOオリジナルカラー内部用水性塗料匂いが少なく塗りやすい水性塗料です。おしゃれな100色以上の中から好きな色を選べます。今回はちょっと青味のある落ち着いたおしゃれな灰色の「イーグルブルーグレー」を選びました。
☑含浸シーラー
ふすまの上からそのまま塗ると塗料が吸い込まれて中々色が綺麗に付かないので、先にこの下塗り塗料を染み込ませて表面を固めます。
☑マスカー・マスキングテープ
塗料がついてほしくない場所を保護するために使います。
マスカーは、テープとビニールが一体になっていて広い範囲を覆って保護できます。
☑刷毛(含浸シーラー用と上塗り塗料用の計2本)
細かい部分を塗るのが得意です。含浸シーラー用と色塗り塗料用とで分けて使います。
☑ローラー(含浸シーラー用と上塗り塗料用の計2本)
広い範囲を塗るのが得意です。ローラーカバーも、含浸シーラー用と色塗り塗料用とで分けて使います。
☑下げ容器+内容器
使う分だけ都度ここに塗料を出して塗ります。内容器は、含浸シーラー用と色塗り塗料用とで分けて使います。
☑手袋
手が汚れないよう、塗料を使うときに着用します。
砂壁の詳しい塗り方
1.ふすま表面の汚れを拭き取る汚れやほこりをふき取っておきます。
2.養生する
マスキングテープやマスカーを使って、汚れてほしくない部分を保護することを「養生」といいます。
まずは、作業する付近の床にマスカーを敷きます。
ふすまはレールから外さなくてもそのまま塗れますが、外して床に置いて塗るとより作業しやすいです。
次に、ふすまの枠部分にマスキングテープを貼ります。
また、ふすま紙を自分で貼り替えた場合に難しい工程となるのが「引手部分の始末」ですが、ペイントDIYの時は取り外さなくてOK!
マスキングテープで養生するだけなので簡単です。
取っ手からはみ出るようにマスキングテープを貼り、取っ手のフチに沿ってカッターで切れ込みを入れて不要な部分を切り取るとやりやすいです。
3.含浸シーラーを塗る
マスキングし終えたら、塗料を塗る前に下塗りとして含浸シーラーを塗っていきます。
ローラーにたっぷり含浸シーラーを含ませて塗りましょう。細かい端の部分などは刷毛を使うと塗りやすいです。
水分を吸収しやすいふすまに含浸シーラーを塗る事で、色塗り用の塗料が吸い込まれにくくなるので、色が綺麗にのるようになります。
含浸シーラーを塗り終わったら、2時間程度しっかり乾かします。
4.内部用水性塗料で色を塗る
いよいよ内部用の水性塗料で色を塗っていきます。
まずは、細かいフチの部分を刷毛で塗ります。
次に、ローラーを使って広い面を塗っていきます。
1度で完璧に塗ろうとはせず、何回も重ねて塗っていくことでキレイに仕上がります。
一度塗り目はカスカスの状態でOKです。塗り終わったら一旦乾かします。
手で触っても塗料が手につかなくなれば、二度塗り目をしていきます。
1回目の塗装の薄い部分やムラになっている部分を中心にていねいに塗り重ねます。
透けやムラが残る場合は2回以上塗り重ねます。
特に白っぽい色や黄色、赤系色は透けやすいので、塗り重ねの回数が多くなりやすいです。
重ね塗りの間は、都度しっかり乾燥させるときれいに仕上がります。
ちなみに、含浸シーラーを塗った直後や1回目の色塗りをした際に、ふすま紙がふやけてしまう場合がありますが問題ありません。
乾いたらピンと元通りに張りが戻りますので、心配せずしっかり乾くのを待ちましょう。
5.マスキングを剥がしてタッチアップ
満足のいく出来栄えになったら、塗料が完全に乾燥する前にマスキングを剥がしていきます。
完全に乾いてから剥がしてしまうと、テープと共に塗料ごと取れてしまう可能性があります。
結構乾いてしまった...という場合は、カッターで切れ込みを入れながらテープを剝がします。
マスキングを取ったら、塗り残しているところを刷毛でタッチアップしましょう。
6.完成
築年数の古い中古物件のふすまが、シックで現代的な雰囲気のあるおしゃれ空間に大変身!
ビフォーアフターで違いを見てみましょう。
おしゃれなブルーグレーと畳の相性バツグンで、まさに和モダン!な仕上がりになりました。
また汚れてきたり、色を変えたくなったら上から塗料で塗るだけでOKなところも魅力です。
数枚塗る程度なら、1日でも完成できます。
04.ふすまをペンキでDIYして、安く簡単に補修・リフォームしよう!
今回は、築38年の古民家の和室にあるふすまをDIYした事例をもとに、
ふすまの塗り方についてご紹介しました👀
DIYしたいけどやり方が分からなかった方、好みの色や柄のリメイクシートが見つからなかった方、ぜひこの記事を参考にふすまのリメイクにチャレンジしてみてくださいね!👍
▼ふすまの塗り方は動画でもご覧いただけます
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