皆様、こんにちは☻タカラ塗料スタッフの大嶋です
先日完成して公開となりました壬生はなの湯様と京都精華大学様のコラボ銭湯壁画制作。
塗料選びの段階から、大嶋自身少しだけ協力させて頂きました!
どのようにして塗料の色を選ばれたのか?そんなお話を書かせて頂きます☺
今回は壁画を塗る方、塗られる予定の方、修繕が必要な壁に困っている方必見でございます。
まず、今回のお話を最初に聞いたときは、劣化が進んでしまった銭湯の壁画を新しく塗りなおすということ。
そして下地や実際の塗装までとてもタイトなスケジュールであることを伺っておりました。
壁画自体京都精華大学デザイン学部イラスト学科に通われる生徒さんの案をペイントするため、下絵やラフが決まるのと同時期に【日本塗料工業会(通称:日塗工)】の色見本帳をお買い求め頂きました。
現在タカラ塗料で販売している色見本は、タカラ塗料オリジナルカラーか上記の日塗工の色見本帳のみとなっております。
色見本帳をお勧めた理由は3点あります。
①まず、学生さんがどのような形態でラフを挙げるか判断できなかったという点があります。
デジタル制作が進んでいる為、デジタルに長けている学生さんならパソコン上でラフを仕上げることも多いです。
全員で共有しようと思うとどうしても印刷物やデータで色を見ることを想定しました。
タカラ塗料の調色は印刷のインク(CMYK)や画面の光の色(RGB)での調色はどの環境でみるかによってブレがある為、調色出来ません。
⚠紙に印刷するとインクの沈み具合が違ったり、スマホの画面だと機種や画面の明るさによっても変わります。
そのため、出力したものと色見本を比べて色を指定してもらうやり方を提案しました。
②もう一つ提案したのは、絵の具のチューブに記載してあるマンセル値で注文してもらう事でした。(メーカーによっては記載の有無が異なります。)
よく使う色や、使い慣れた原色があればそちらでも可能とお伝えしました。
ですが、今回色数も多いため、ひとつひとつ色を確認したり、色によっては自身で調色してもらう手間があったた為、こちらの案は今回はやめておきました。
③最後に店頭に来て一色一色選んでいく時間を取れなかったという点です。
色を決める際に店頭に来ていただく最大のメリットは手に入りにくい海外の色見本帳からも見て選べるということです。
海外のものになれば色の幅が広くほんの少しのニュアンス違いのものまで細かく掲載した色見本が多くなります。
例でいうと、ベンジャミンムーア社・ケリームーア社・シャーウィンウィリアムズ社などは見ていてとてもワクワクします。
大嶋個人としてはお客様にぴったりの『これ!』という色を見つけてもらう為に海外の色見本帳をお出しすることが多いです。
ですが、今回のような店頭に来れない時はお客様にこれ!という色を指定してもらう必要があります。
塗料用に特化した日塗工の色見本帳の中からか、マンセル値での注文ですと色のぶれもなくイメージ通りの調色が出来ます。
以上の3点を考慮して日塗工の色見本帳から色の指定をしてもらいました。
ここでひとつ余談ですが、日塗工の色見本帳の長所をご紹介。
それは水性・油性ともに近似色になるものはマークがついていることです!
この記事へのコメント